Chemours(ケマーズ)、二相式浸漬冷却用の新しい特殊溶剤の開発を発表:Opteon™(オプテオン™)2P50

次世代コンピューティングと電気自動車技術の発展に必要不可欠なこの溶剤は、地球温暖化係数が低く、クラス最高の熱除去性能と熱回収性能を備えています

チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズの分野で市場をリードする世界的な化学企業、The Chemours Company(ケマーズ)(NYSE:CC)は、先日、二相式浸漬冷却(2-PIC)用の新しい熱伝導流体であるOpteon™(オプテオン™)2P50の開発と製造において重要な成果を達成したことを発表しました。この独自の溶剤は現在製造能力の最終試験段階にあり、最初の商品化目標を2025年として、該当する規制当局の承認を待っています。Chemours(ケマーズ)のOpteon™(オプテオン™)2P50は、独自のハイドロフルオロオレフィン(HFO)系誘電性流体であり、環境への影響を削減しつつ、循環性を実現する高性能製品に対する高まる需要に対応するよう設計されています。Opteon™(オプテオン™)2P50は、オゾン破壊係数(ODP)がゼロで、既存の溶剤と比べて地球温暖化係数(GWP)が極めて低い溶剤です。

Chemours(ケマーズ)によるOpteon™(オプテオン™)2P50の市場投入は、データ通信が新しい時代を迎えたことで増加の一途をたどる課題に対応するというChemours(ケマーズ)の立場を示す重要なステップです。データ通信の新時代によって、高速コンピューティング、AI機能、その他の最先端アプリケーションに対する要求が劇的に高まっていますが、これらはすべて高い冷却能力を必要とする技術に基づいています。Chemours(ケマーズ)の新しい2-PIC(二相式浸漬冷脚)溶剤は、広範なサーマルマネージメント用途で高性能コンピューティングとエネルギー効率のよい冷却を可能とします。

「二相式浸漬冷却は、まだ解決されていない膨大な市場ニーズを象徴しています。Chemours(ケマーズ)は、この分野に参入し、このような有意義な形で現在および将来のニーズに投資できることを大変うれしく思っています」とChemours(ケマーズ)のグローバルテクノロジー担当シニアディレクターであるNatalia Duchiniは述べています。「当社は、お客様の最も厳しい性能・効率基準をクリア、あるいはそれを上回る次世代の流体を開発しました。さらに、当社の化学の力を活用することで、環境情勢が変化する中でサステナビリティーも確保できます」

全世界で、データセンターは現在、二酸化炭素排出量の約1%、電気消費量の約1~1.5%を占めています。95%を超えるデータセンターが従来の空冷・水冷技術を使用しています。2-PIC(二相式浸漬冷却)は、エネルギーと水の消費という点で、従来の空冷式データセンターに代わる最も持続可能で、コスト効率が高く、効率的な選択肢です。電子機器を誘電性流体に直接浸すことで、ハードウエア損傷のリスクを冒さずに効率的かつ安全に冷却できます。顧客によるChemours(ケマーズ)Opteon™(オプテオン™)2P50の検証試験では、優れた性能が確認されました。

2-PIC(二相式浸漬冷却)はは、データセンターの冷却エネルギー消費を90%以上削減し、、水の使用をほぼなくせるため、運用コストを削減できます。さらに2-PIC(二相式浸漬冷却)は冷却構造が簡素化されているため、データセンターの物理的設置面積を最大60%削減することで設備投資の削減ができ、次世代の高性能コンピューティング・アプリケーションをサポートする最適な冷却機能も確保できます。二相式浸漬冷却溶剤は回収・再利用が可能であるため、循環型経済への明確な道筋も見えてきます。

「当社は、単なる段階的な改善以上のものを生み出そうとしています。」とDuchiniは述べています。「当社が目指しているのは、Opteon(TM)2P50の性能と熱安定性を新たな業界標準とすることです。Chemours(ケマーズ)のこの新しいソリューションは, サーマルマネージメント性能の向上を通じて, 2-PIC(二相式浸漬冷却)技術の実現に重要な役割を果たすだけでなく、企業と業界全体が物理的な設置面積と環境への影響を減らすことを可能にしてくれるでしょう」

Chemours(ケマーズ)の2-PIC用流体(二相式浸漬冷却用流体)「Opteon(TM)2P50」は、地球温暖化係数(GWP)の低い製品への移行に準拠しています。液浸冷却用途、産業/工業用冷却用途、コールドチェーン全体のいずれにおいても、Chemours(ケマーズ)のOpteon(TM)製品は幅広い用途で、強力な持続可能性特性と優れた性能特性を提供します。

詳細については、Opteon.comをご覧ください。

The Chemours Companyについて
The Chemours Company(ケマーズ)(NYSE:CC)は、チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズのグローバルリーダーとして、市場を定義する製品、アプリケーションの専門知識、化学に基づくイノベーションにより、幅広い産業分野で顧客にソリューションを提供しています。コーティング、プラスチック、冷凍冷蔵機器、空調、輸送、半導体、家電、一般産業、石油、ガスなどの市場向けに、幅広い工業用製品や特殊化学製品によるカスタマイズされたソリューションを提供しています。主な製品は、Ti-Pure™(タイピュア™)、Opteon™(オプテオン™)、Freon™(フレオン™)、Teflon™(テフロン™)、Viton™(バイトン™)、Nafion™(ナフィオン™)、Krytox™(クライトックス™)などのすでに市場で認知されたブランド名で販売されています。約6,600人の従業員と29の製造拠点を有し、約120カ国で約2,900社のお客様にサービスを提供しています。Chemours(ケマーズ)の本社は米国デラウェア州ウィルミントンにあり、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に「CC」のシンボルで上場しています。

詳細については、chemours.comをご覧いただくか、Twitterの@Chemours、またはLinkedInをフォローしてください。

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出典:The Chemours Company