Chemours(ケマーズ)、BWTおよびFUMATECHとの合弁事業の一環として事業を正式に立ち上げ、持続可能なグローバル水素経済に欠かせないモビリティ用途の需要に対応

規制当局の承認を得たことにより、Chemours(ケマーズ)とBWTは、BWTとChemours(ケマーズ)の合弁会社であるTHE Mobility F.C. Membranes Company GmbHを正式に発足いたします。

チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズ分野で市場をリードする世界的な化学企業、The Chemours Company(「Chemours(ケマーズ)」)(NYSE:CC)は、本日、BWT FUMATECH Mobility GmbH (「BWT FUMATECH」)とTHE Mobility F.C. Membranes CompanyGmbHの名称で合弁事業を立ち上げるために必要な欧州委員会および中国市場監督管理総局の承認を得たことを発表いたしました。FUMATECH BWT GmbHは、燃料電池技術の分野における膜製造に注力し、さまざまな水素市場で定評のある企業です。

両社が50%ずつ出資する当合弁事業は主に、各社が持つ独自の能力、リソース、技術的専門知識を統合して、長期的な顧客をターゲットにしたモビリティ用途向けの燃料電池や加湿器の膜を製造する能力を高め、促進することを目指しています。THE Mobility F.C. Membranes Company GmbHは、各パートナーの補完的資産を最大限活用することにより、OEM向けにHDFC膜の供給を促進し、グローバル水素経済の本格的な拡大に不可欠なこれらの膜に対する需要を満たしていきます。

Chemours(ケマーズ)とBWT FUMATECHには、燃料電池のイノベーションにおいて85年以上にわたる経験があります。水素経済と切り離すことのできないNafion(ナフィオン™)イオン交換膜、分散液、樹脂を発明したChemours(ケマーズ)は、高性能膜の構成要素の製造において優れた専門知識を有しています。当社はまた、責任ある製造に対して継続的な取り組みを行い、事業活動による環境への影響を最小限に抑え、持続可能性に関する長期目標を推し進めています。ドイツに本拠地を置くBWTと Chemours(ケマーズ)の合弁会社であるTHE Mobility F.C. Membranes Companyは、オーストリアに本拠地を置く民間企業BWT Groupの子会社であるFUMATECH BWT GmbHと協力して、同社の既存の製造技術と生産ライン作業を利用し、Chemours(ケマーズ)のNafion(ナフィオン™)イオン交換材料を最終製品向けに業界最高レベルの膜を製造してく予定です。

Chemours(ケマーズ)のアドバンスト パフォーマンス マテリアルズ プレジデントであるGerardo Familiarは次のように述べています。「当社のNafion(ナフィオン™)イオン交換膜は水素経済を推進するうえで欠かせない役割を果たしており、さらに持続可能な未来の創造に貢献しています。当社の化学を原動力とした技術やソリューションは現代生活を実現し、世界各国の経済を支えています。当社とFUMATECH BWT GmbHおよびBWT Groupとの合弁事業は、クリーンエネルギーの未来、世界的な脱酸素化への移行を支えるソリューションを実現することになります。私たちはこの新たな事業の開始をとても楽しみにしています。」

BWTのCEOであるAndreas Weissenbacher氏は次のように述べています。「もちろん、私たちは今回の合弁事業によって、より多くの人々、産業、事業を活気づけるのに必要なリソースの確保を促して、よりクリーンな未来を全面的に支援していくという大きなビジョンを掲げています。BWT、FUMATECH、Chemours(ケマーズ)が、今回の合弁事業の設立に至ることとなった綿密かつ強固な戦略をもって、こうしたビジョンを支え、水素分野における成長に合わせた長期的な成功に向け、道筋を立てるうえで必要なリソースとプロセスを確立することが重要となります。」

THE Mobility F.C. Membranes Companyは燃料電池および加湿器の膜を世界各国で供給していく予定で、これにより、下流の顧客は環境に優しい水素駆動の大型輸送への転換を促すことができ、欧州や米国をはじめとする各国の環境目標や持続可能性に関する政策の枠組みを後押しすることになります。合弁事業に関する規制当局の承認が下りたことで、モビリティ市場向けの燃料電池および加湿器の膜の製造を開始する準備が正式に整ったことになります。

The Chemours Companyについて

The Chemours Company(ケマーズ)(NYSE:CC)は、チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズのグローバルリーダーとして、市場を定義する製品、アプリケーションの専門知識、化学に基づくイノベーションにより、幅広い産業分野で顧客にソリューションを提供しています。コーティング、プラスチック、冷凍冷蔵機器、空調、輸送、半導体、家電、一般産業、石油、ガスなどの市場向けに、幅広い工業用製品や特殊化学製品によるカスタマイズされたソリューションを提供しています。主な製品は、Ti-Pure™(タイピュア™)、Opteon™(オプテオン™)、Freon™(フレオン™)、Teflon™(テフロン™)、Viton™(バイトン™)、Nafion™(ナフィオン™)、Krytox™(クライトックス™)などのすでに市場で認知されたブランド名で販売されています。約6,600人の従業員と29の製造拠点を有し、約120カ国で約2,900社のお客様にサービスを提供しています。Chemours(ケマーズ)の本社は米国デラウェア州ウィルミントンにあり、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に「CC」のシンボルで上場しています。

詳細については、chemours.comをご覧いただくか、Twitterの@Chemours、またはLinkedInをフォローしてください。

FUMATECH BWT GmbHについて

FUMATECH(Functional Membranes and Plant Technology)は、1994年に設立されたBWT Group傘下の民間水処理会社です。ドイツのビーティッヒハイム=ビッシンゲンに本社を置くFUMATECHは、燃料電池膜、エネルギー貯蔵用イオン交換膜、分離技術の製造における技術的パイオニアとしての地位を確立しています。同社は、原材料の配合から技術的用途に適した膜を作成するための材料の処理まで、幅広い分野に豊富な専門知識を有しています。詳細については、fumatech.comをご覧ください。

BWT Groupについて

BWT (Best Water Technology) Groupは、5,500人以上の従業員を抱える欧州の大手水技術企業です。革新的かつ経済的で環境に配慮した水処理技術に取り組み、個人の家庭、産業、商業、ホテル、自治体に、日々のニーズに合った最大限に安全、健康、衛生的な水を提供しています。BWTは、飲料水、処理水、プールの水のほか、特に製薬・バイオテクノロジー業界向けのWFI(注射用水)のための最新の水処理システムとサービスを提供します。同社の研究開発スタッフは、経済的で環境に配慮した製品を開発するために、最先端の方法を用いて新しい技術と材料に取り組んでいます。社員は、リソースとエネルギーの使用量を減らすことでCO2の排出を削減する製品の製造にとりわけ熱心に取り組んでいます。

BWTのDNAには持続可能性が組み込まれており、すべてのBWT製品が最も貴重なリソースである水の保全に貢献しています。世界中の社会が今日直面している課題を考えると、BWTの主張である「For You and Planet Blue(あなたと地球のために)」はこれまで以上に重要性を増しています。BWTは独自の特許取得済み水処理技術を用い、地域の水資源を最高品質の美味しい鉱水に変え、使い捨てプラスチックやガラス瓶を世界各国へ輸送せずに、二酸化炭素排出を削減し、プラスチックごみを最小限に抑える取り組みによって、「Change the World – sip by sip(一滴一滴で世界を変える)」という目標に日々貢献しています。また、21世紀のエネルギー変換器である燃料電池用の高性能膜の開発・製造における世界トップクラスのノウハウを利用して、「For You and Planet Blue(あなたと地球のために)」というミッションの実現に向けて取り組んでいます。

BWT Groupとその製品・サービスに関する詳細情報はwww.bwt.comをご覧ください。

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースには、1933年米国証券法第27条Aおよび1934年米国証券取引所法第21条Eに規定される意味での、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述は、一定の仮定に基づく将来の出来事に関する現在の予測を提供するもので、過去または現在の事実に直接関連しない記述を含みます。特に「信じている」、「期待している」、「予定している」、「予想している」、「計画している」、「推定している」、「目標としている」、「企画している」などの表現は、一般に「将来の見通しに関する記述」であり、そのような記述がなされた時点でのものです。これらの将来の見通しに関する記述には、係争中または将来の環境賠償責任の結果または解決、規制当局による調査・審理・手続きの開始・結果・解決、訴訟の開始・結果・和解、当社製品の需要または採用に影響を与える米国またはその他の地域における環境規制の変更、当社の各セグメントおよび当社全体の将来の営業成績および財務成績の予測、事業計画、見通し、目標、ゴールおよびコミットメント、設備投資・計画および目標資本支出、配当または自社株買いの計画、知的財産権保護の十分性または有効期間、コスト削減または節約の目標、収益性と成長を伸ばす計画、当社の買収能力、買収した事業や資産を当社の事業に統合する能力、予想される相乗効果またはコスト削減を達成する能力などが含まれます。これらはすべて、重大なリスクと不確実性を内包するものであり、実際の業績はこれらの記述によって明示的または黙示的に示されるものとは大きく異なる可能性があります。将来の見通しに関する記述は、本質的に不確かな将来の事象に関する経営陣の想定に基づくモデルに依拠した通期目標など、一定の仮定と将来の事象に対する期待に基づくものであり、正確でない可能性や実現しない可能性があります。これらの記述は、将来の業績を保証するものではありません。また、将来の見通しに関する記述には、Chemours(ケマーズ)がコントロールできないリスクや不確実性が含まれています。一般的な経済状況およびコロナ禍など、当社がコントロールできない事項が当社の事業および業務に影響を与えている、または与える可能性があり、当社が顧客に商品やサービスを提供することを妨げたり、ストライキや労使紛争などの事象によってサプライチェーンを混乱させたり、ビジネスパートナーに悪影響を及ぼしたり、当社製品に対する需要を大幅に減少させたり、従業員の健康や福祉に悪影響を与えたり、その他予測不可能な事象を引き起こし、継続させる可能性があります。さらに、現時点でChemours(ケマーズ)が特定できない、あるいは事業に重大な影響を与えるとは現時点では考えられない、その他のリスクや不確実性が存在する可能性があります。こうした相違をもたらし得る、またはそれに寄与し得る要因には、2023年3月31日期のForm 10-Q 四半期報告書、2022年12月31日期のForm 10-K 年次報告書など、米国証券取引委員会に提出された書類に記載されているリスク、不確実性、その他の要因が含まれます。Chemours(ケマーズ)は、法律で義務付けられている場合を除き、いかなる理由であれ、将来の見通しに関する記述を修正または更新する義務を負いません。

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出典:The Chemours Company