より総体的な安全性の視点を開拓

安全性へのこだわりは責任ある化学に深く根付いています

私たちにとって、責任ある化学は、私たちの社員やバリューチェーン全体の関係者の安全と健康を重視することから始まります。私たちは、測定可能な優れた安全上の成果を一貫して達成することを目指しています。同様に、継続的な教育と改善の文化を育むことで、職場での怪我や暴露防止にも果敢に取り組んでいます。この精神に基づき、私たちは安全性へのこだわりの価値観と総体的な安全性へのアプローチを一致させています。

「卓越した安全性」に関する2022年のハイライト

  • 地域社会の状況を注視し、コロナ禍での対処方法を社員に提供することで、新型コロナウイルス感染症のパンデミック時期に社員の健康、安全、ウェルビーイングを促進することを継続
  • 人間のパフォーマンスに関する業界のベストプラクティスに基づいて、トレーニングや高度なエラー削減ツールを開発する、新しい手順向上イニシアティブを始動
  • 社員の認知意思決定プロセスを引き出す神経科学に基づいた安全トレーニングの提供に取り組むイニシアティブである「Brain-Centered Approach to Safety(脳を中心とした安全へのアプローチ)」を推進
  • 緊急時対応に備え、消防士、危険物対応者、地域社会リーダー、緊急管理リーダー、法執行機関職員など世界各地で5,835名の社外緊急対応者と連携
  • 総体的な安全性を推進する一貫として、疲労、精神的苦痛、薬物使用といった職場における機能障害に関するトレーニングを実施
     

社員、請負業者、プロセス、および流通安全実績が75%向上

安全に関する事故をゼロにすることを目指して

私たちが考える「安全性」は身体的な安全性にとどまりません。それは社員の安全とウェルビーイングのうち情緒的・心理的な側面をも含んでいます。私たちはそれを「総体的な安全性」と呼んでいます。心理的な安全性が欠けている環境では、注意力が散漫になり、さまざまな失敗や細部への不注意が生じて身体的な事故につながる恐れがあります。「総体的な安全性」はその点を認識しようとするものです。また、全社員が安心して働き、本来の自分を発揮できるような環境を確保するという私たちの目標にも、「総体的な安全性」は一致しています。私たちは、社員が総体的な安全性を理解して日々の業務に取り入れることができるように、研修、サポート、能力開発に投資しています。

2022年には、社員の安全実績が前年同期比で改善し、安全目標について前進がありました。プロセスの安全実績は2021年と同等で、請負業者の安全実績と物流の安全実績はわずかに改善しました。今年のChemours(ケマーズ)社員の労働時間は1,400万時間を超え、要記録負傷事案は19件でした。請負業者の労働時間は約800万時間で、要記録負傷事案は9件でした。

私たちは「安全性へのこだわり」という文化により、現場での安全リテラシーと能力を高めるための研修機会を求めるよう社員に要求し、奨励しています。2022年に、全世界の当社社員は、約260,000時間の座学研修とコンピューターベースの研修を完了しました。