次の世界をつくる

インフラの刷新には化学が不可欠です。

身の回りの再検討と再構築

変化はすぐに訪れました。パンデミックが地球上を席巻するのとほぼ同時に、私たちはインフラの適応を開始しました。いくつかの問題を乗り越え、デジタル接続は主に自宅で仕事をするようになった人々の需要に適応するようになりました。日常生活の維持に欠かせない仕事の場には物理的な仕切りが設置され、重要なサービスができる限り安全に行われるようになりました。そして今、これらの適応は一時的なものではないように思われます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響がいつ薄れるかはわかりませんが、私たちが学んだ教訓は今後もずっと心に残るでしょう。パンデミックはこれまで徐々に浸透しつつあったトレンドを加速させました。特に顕著なのは、在宅勤務への移行、オフィスや公共スペースの再検討、新しいインフラの切実な必要性などです。このような変化の背景には、健康と衛生は共通の責任であり、すべての人が緊急に必要としているという世界的な認識があります。

オフィスの再構築

多くの頭脳労働者にとって、2020年は世界的なリモートワークの実験の年でした。ミレニアル世代に訴えかける柔軟な職場環境を実現するために、すでに在宅勤務制度を試験的に導入していた企業があったとはえ、パンデミックの影響でほぼすべての企業が在宅勤務を必要とするようになりました。何百万人もの労働者がほぼ同時に、キッチンテーブルや模様替えした寝室、カウチソファで仕事をするようになったのです。

リモートワークは機能しました。意外とうまくいったのです。

実際、多くの企業がオフィスの基本概念を見直しており、日常的な仕事場としてではなく、シフト勤務、コラボレーションスペース、そして時折集まるための場所として捉えはじめています。柔軟性、コワーキング、そしてリモートワーカーの統合が決定的に重要になる中で、企業と不動産会社は関係性を再検討する必要があります。オフィスのリノベーションは実施可能になり次第行われ、より安全で柔軟なオフィスづくりが重視されるでしょう。Ti-Pure™(タイピュア™)酸化チタンを使用した色鮮やかで耐久性のあるコーティングやラミネートは、労働者を守りつつ、コラボレーションに最適な共有スペースという感覚をもたらします。幸いにも、Ti-Pure™(タイピュア™)はウイルスを破壊する紫外線や、そう遠くない将来にオフィスの一部になるであろう頻繁な清掃にも耐えます1。高品質なTi-Pure™(タイピュア™)とその最適化された粒径および粒径調整は、コーティング、家具、外面、建材、および住宅用の、鮮やかさを増した効率的な顔料の製造に欠かせません。

また、そのオフィスに流れる空気も、より新鮮なものになるでしょう。現代の冷暖房空調システムは効率を上げるために室内の空気を再循環させていますが、新たな病原体が発生する場合には、空気の流れを良くしたり、ろ過を強化したりすることで、空気と一緒にウイルスが建物内を循環しないように徹底します。地球温暖化係数の低いOpteon™(オプテオン™)冷媒や(フィルターに使われる)Teflon™(テフロン™)ポリテトラフルオロエチレンは、私たちの安全で快適な生活が地球に害を与えないようにします。

せっかくオフィスが生まれ変わったのだから、エネルギー効率も良くしたいものです。オフィスビルの利用者の健康を考えることと、そのビルが社会の大義に貢献するようにしたいと思うことは、それほどかけ離れてはいません2。そのための簡単な方法の1つが、Ti-Pure™(タイピュア™)を含むクールルーフ膜を適用することです。この被膜は太陽の熱を吸収せずに反射するため、大幅な省エネにつながります。

ホームオフィスでも

家で仕事をする時間が増えたため、家で仕事をしやすいように投資する人が増えました。生産性を高めるために新たに専用のスペースが必要になった人もいれば、電話会議で背景をよりプロフェッショナルに見せたい人もいるでしょう。それにより、経済全体の低迷に反して、DIY消費が活発化しています。実際、他の支出よりも家にお金をかけるようになったという人はDIYで家を改装する人の60%を占め、パンデミック前よりも増加しています3Ti-Pure™(タイピュア™)独自の顔料を用いるとコーティング剤でもプラスチック建材でも明るい白やきれいな発色が得られるため、DIYをする人が簡単にホームオフィスを美しくできます。

新しいインフラ

改めてコーティングが必要なのは家だけではありません。予算不足や緊縮財政により、世界中でインフラプロジェクトの支援が取り消されています。パンデミックに起因する予算不足により、都市はインフラプロジェクトの延期や中止を余儀なくされており4、米国だけで2兆ドルに上る既存の資金不足のインフラギャップに拍車をかけています5。これは一時的な落ち込みである可能性があります。かつての経済危機から学ぶとすれば、インフラ投資は経済を活性化させます。建設支出による経済的配当は国のGDPを何パーセントも押し上げることがあり6、インフラに1ドルを費やすと、最大で2.20ドルの経済的利益に変わります7

正しい方法でインフラを構築するということは、耐久性と気候変動を念頭に置いて実行するということであり、そこでTi-Pure™(タイピュア™)を使用した高度なコーティングが活躍します。このコーティングには、既存のインフラを風雨から守り、長持ちさせる効果があります。新しいインフラプロジェクトでは、Ti-Pure™(タイピュア™)を使用したコーティングをTeflon™(テフロン™)などの先進的なふっ素樹脂やOpteon™(オプテオン™)などのふっ素化学品と組み合わせることで、耐久性があり、信頼性の高い、気候変動にも対応できるインフラが都市や町にもたらされます。

健康と衛生

家やオフィス、インフラをアップグレードすることで、パンデミック後の世界は様変わりすることでしょう。私たちの行動もそうなる可能性があります。健康と衛生への懸念から、私たちはこれまでになく熱心に使い捨て製品を求めており、パッケージが循環経済の一部となるように、責任ある化学を用いる必要があります。Chemours(ケマーズ)の高品質なチタニウム テクノロジーは、パッケージのリサイクルを容易にします。認証取得済みの顔料ソリューションで、堆肥にできるソリューションを支えます。これは、私たちの健康と地球を守るシステムを設計できるということです。

また、最近では、多くのサプライチェーンにはこれまで考えられていた以上に途絶の可能性があることがわかっています。しかし、私たちの場合は違います。当社の比類ない供給信頼性とTi-Pure™(タイピュア™)Flexオンラインポータルは、イノベーターがネクストノーマルに向けて世界の再構築を始めることを容易にします。私たちが現在のパンデミックを乗り切り、来るべき時代を健康的かつ軽やかに生きるための準備を整えるには、これが欠かせません。

[1] https://www.nationalgeographic.com/science/2020/04/will-coronavirus-end-the-open-office-floor-plan/#close

[2]https://www.nytimes.com/2020/07/14/business/deep-green-office-buiding.html?searchResultPosition=7

[3] https://www.hiri.org/index.php?option=com_dailyplanetblog&view=entry&year=2020&month=06&day=29&id=62:covid-19-summary-final-insights-from-the-tracker

[4] https://www.cnbc.com/2020/06/23/cities-warn-of-infrastructure-spending-cuts-as-coronavirus-depletes-budgets.html

[5] https://www.mckinsey.com/industries/capital-projects-and-infrastructure/our-insights/reimagining-infrastructure-in-the-united-states-how-to-build-better

[6] https://www.ey.com/en_ie/covid-19/how-infrastructure-spending-help-economies-return-strength

[7] https://www.mckinsey.com/industries/capital-projects-and-infrastructure/our-insights/reimagining-infrastructure-in-the-united-states-how-to-build-better