Chemours(ケマーズ)もその一員である化学セクターは、低炭素経済への移行に関して中心的で難しい役割を担っています。なぜなら、低炭素でエネルギーを節減できる技術を可能にするよう、化学には既に将来にむけて求められているからです。化学セクターがこの需要に応えるよう成長すれば、化学セクターは排出量を減らしつつ、その需要に応えなければいけません。
2021年の気候に関する概要
- 生産量が通常どおりに戻ったにもかかわらず、事業による温室効果ガス(GHG)排出量を2018年の基準(ベースライン)から18%削減を達成
- 2030年企業責任コミットメント(CRC)目標の達成に向けて2021年中に大幅に進展し、有機ふっ素化合物(FOC)の大気へのプロセス排出量を2018年の基準(ベースライン)から34%削減を達成
- 米国エネルギー省の「Better Climate Challenge」に参加し、10年以内にエネルギー原単位を17%削減・GHG排出量を50%削減することを公約
- オランダのドルドレヒト工場で、蒸気復水を現場で回収して蒸気生産に再利用することに関係した2つの重要なエネルギー削減プロジェクトを実施し、工場からの二酸化炭素排出を年間約300MTまで削減
- メケレン(ベルギー)の拠点でカーボンフリーエネルギーを達成
- エネルギーに関する部門横断的なブレインストーミングを10拠点で数日間にわたり実施し、常識にとらわれないエネルギー削減のアイデアを創出

ネットゼロに向けての歩みを継続
2021年における私たちの総排出量は、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年に減速していた生産量が通常に戻ったことで増加しましたが、2018年の基準(ベースライン)からは18%の削減を達成し、大きな前進となりました。私たちが進捗を達成できたのは、排出量削減目標達成に向けた取り組みを2019年後半と2020年に完了したことや、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ(TSS)とアドバンスト パフォーマンス マテリアルズ(APM)の製造拠点で業務効率を改善したことが大きな要因となっています。
私たちは、設備投資計画や工場向け再生可能エネルギーの確保にも引き続き取り組んでいます。例えば、オランダのドルドレヒト工場では、蒸気復水を現場で回収して蒸気生産に再利用することに関係した2つの重要なエネルギー削減プロジェクトを実施しました。また、フロリダ州スターク、ケンタッキー州ルイビル、テネシー州ニュージョンソンビルの各工場では再生可能エネルギーの確保に努め、排出量削減の効果は2022年のプロジェクト稼動時に実現します。