逆境に立ち向かうレジリエンスは、2020年の特徴ともいえますが、誰も一人ではその力を発揮できません。地域社会が今年の問題を乗り越える際には、これまで以上に私たちの関与が必要でした。私たちは、当社の強みを周囲の地域社会と共有し、生活の向上に貢献し、CRC(企業責任コミットメント)目標を達成していることを誇りに思います。
「活気に満ちた地域社会」に関する2020年のハイライト
- 米国化学技術者協会(AIChE)、米国化学工業協会(ACC)、Historically Black Colleges and Universities (HBCU) Week Foundationと共同で業界全体の「STEMの未来奨学生計画(Future of STEM Scholars Initiative:FOSSI)」を立ち上げ、それを主導。
- 第2回グローバルCRCデーを開催し、世界13カ国の社員が1,200時間以上参加。
- 「化学の未来奨学金(Future of Chemistry Scholarship:FOCS)」プログラムをテキサス州ヒューストンと中国の上海に拡大し、合計9つのプログラムを実施。
- 各地域の中学校で次世代のSTEM(科学・技術・工学・数学)人材を育成するための学校連携プログラムの開発を開始。

地域救済の取り組み、私たちが共有する未来への投資
2020年、世界各地の地域社会の人々は、パンデミックの中で安全かつ健康でいるという緊急のニーズを抱えていました。これを受けてChemours(ケマーズ)はCOVID-19地域救済基金を設立し、世界の21拠点で37万1,800ドルの助成金を提供しました。私たちの支援は18万5,000人を上回る地域住民を支え、2021年の米国化学工業協会(ACC)レスポンシブルケア賞を受けました。
これまでも行ってきた生活の向上、STEM(科学・技術・工学・数学)人材の活性化、安全性の向上、環境支援を目的とする地域社会プログラムへの投資も継続しています。2020年には650万ドルを寄付し、2018年からの累計投資額は980万ドルになりました。
地域社会との継続的な関わり
コミュニティアドバイザリーボード(CAB)の対面式の活動はパンデミックの影響で一部制限されたものの、私たちは安定したペースで地域社会と関わりを持っています。製造拠点ではCABのミーティングをバーチャルに移行させ、現場のプロジェクトについて話し合ったり、現場運営の最新情報を提供したり、地域社会の関心事について検討したりしました。こうしたミーティングは、実際に変化をもたらしました。具体的には以下の通りです。
- ドルドレヒト工場のCABと話し合い、近隣住民が望む追加情報を提供するために、同拠点のウェブサイトをアップグレードしました。
- ニュージョンソンビル工場では、埋立量原単位の削減に取り組む中で、CABのサポートにより、工場のリーダーがコミュニティの考えを取り入れました。
- ファイエットビルのCABは、地域社会との重要なコミュニケーションラインとなり、私たちの排出量削減と修復活動について近隣住民に情報を提供しています。