私たちの未来は、世界のニーズを満たす革新的なソリューションを生み出せるかどうかに左右されますが、世界の未来は、私たちが環境負荷を最小限に抑えつつそれができるかどうかにかかっています。この2つのニーズを調和させるために、私たちはサービスを再構築しています。
2020年の持続可能な製品に関するハイライト
- 私たちの製品のUNSDGs(国連持続可能な開発ゴール)への貢献度を科学的に定量化するために第三者が検証した手法、「EVOLVE 2030」を発表。
- デラウェア大学の科学、技術および先端研究(Science, Technology, and Advanced Research:STAR)キャンパスとの提携により、Chemours(ケマーズ)ディスカバリーハブを開設。130のラボで働く300人を超える社員が、人と地球に役立つ新しいソリューションにつながるイノベーションに注力しています。ディスカバリーハブの建物自体も、持続可能な建物としてGreen Globesから「3グローブ」と評価されました。
- EUが地球温暖化係数(GWP)の高い冷媒の使用を中止、Opteon™(オプテオン™)のような低GWP製品が代替品に。
- 米国環境保護庁(EPA)が、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2に対するGlyclean™硬表面クリーナーの使用を承認。

EVOLVE 2030の発表
Chemours(ケマーズ)は、現代社会が必要とする重要な製品や用途を可能にする安全で持続可能な製品の信頼できる供給元となることを目指しています。とはいえ、私たちは製品の持続可能性とスチュワードシップに焦点を合わせ、製品のライフサイクルで生じる人の健康や環境への影響を最小限に抑えることを目標にしつつ、行動を起こしています。私たちの包括的で全体的なアプローチには、以下の3つの原則があります。
- 安全—製品の安全性と持続性の確保
- 適法—すべての法規の遵守
- 信頼—ステークホルダーからの信頼の維持
2030年の目標に対する進捗状況を示すには、製品が及ぼした影響を測定し、UNSDG(国連持続可能な開発ゴール)への貢献度を把握する必要があります。2020年、私たちは目標の進捗達成とその証明に役立てるため、EVOLVE 2030アセスメント手法を発表しました。この新しい手法では、製造時の埋立廃棄物発生量や温室効果ガス(GHG)、フッ素系有機化合物(FOC)の排出原単位に加えて、ライフサイクルを通じた気候変動への影響、社会的影響、人の健康や環境へのリスクを考慮して、製品の持続可能性を判断します。私たちは測定の精度を確保するために、外部アドバイザーであるAnthesis Groupと共同でEVOLVE 2030を開発しました。2020年には、当社の収益の37.5%がUN SDGsに貢献する製品によるものであることが確認されました。今後も継続的にポートフォリオを評価していきます。