強力で高機能な有機酸
アクリロニトリルやアセトニトリルの精製にGlyclean™ ANを使用すると、シアン化水素(hydrogen cyanide:HCN)ポリマーの生成を抑え、廃棄物管理を改善し、製品の品質を向上させることができます。この不燃性・低臭性の重合禁止剤は、揮発性有機化合物(VOC)が非常に少なく、アクリロニトリルやアセトニトリルの精製に実証済みの優れた技術を提供します。実験室における詳細な試験と実地での使用で、グリコール酸が酢酸よりも明らかに優れていることが示されています。
特徴および利点
Glyclean™ ANは、アクリロニトリルの精製工程にとって様々な利点をもたらします。酢酸と取り扱い特性が似ているGlyclean™ ANへの転換は、最小限の労力で大きなメリットを得られます。
Glyclean™ ANは、酸の総消費量を少なくすることができるため、生物学的廃棄物処理のより良い選択肢となり、コストを削減できる可能性があります。アンモニアとの結合が強ければ強いほど、精製工程でのHCNポリマーの生成が抑えられるため、アンモニアはHCNの重合反応の引き金にはなりません。分配係数が高いほど、より多くのグリコール酸アンモニアが水相に引き込まれ、ポリマーの生成が少なくなります。
ファウリング(汚れ)が少なくなることで、以下のような業務の改善が期待できます。
- カラムやリボイラーの稼働時間が長くなる
- メンテナンス、修理時間、費用の削減
- 洗浄・廃棄コストの低減
Glyclean™ AN 70の詳細をご覧ください。